笑顔で受けた心の花束
笑顔で受けた心の花束
12/14/2015
昨日南加剣道協会主催の年末クリスマス剣道大会に参加しました。
小生、歳既に八十三歳、剣歴四十年、剣道五段。この世から何時消え去っても決して可笑しくないよぼよぼ爺ちゃんですが、闘魂だけは揺るぎなく持ち合わせている積りです。大会では三段以上の部門に編入され、戦う相手は、SCKOでのその名も轟く二十七歳の猛者紙本健一四段。試合では小生気確かなれど足動かず、遂に面を取られて敗退しました。クリスマス剣道大会の最終項目は紅白合戦。約百二十人の剣士が、紅白二つに分かれて試合しました。小生は白組みの最後から数えて四番目。最終番の座席には白組みの紙本大将が陣取っていました。合戦が始まって間もなく、紙本君が腰を上げて近づいて来ました。”先生、よろしければ、先生と座る場所を交換させて頂いてもよろしいですか?“と。 ”いや。君は一番強いので大将だから其のまま大将席に座った方が良い”。“でも先生、貴方は、私よりも年配ですし、上位の先生でもありますので、お願いですから私と座席を交換させて頂きたいのです”。“それじゃ、戦う相手は誰?”。 “七段の有賀先生”。“うむ、そうなれば、替わってみてもよいかな”。 と小生は笑顔で引き受けました。丁度有賀先生と日頃から立ち会ってみたいと思い続けてきた矢先でした。
さて最終局面の大将戦。小生は全力をあげて、有賀先生に挑みましたが、無念にも矢尽き刀折れ、面を取られて敗退しました。でも白組みは、紙本君の作戦が効を奏し、見事に優勝しました。授賞式には白組みを代表して、優勝記念碑を頂きました。その時大将気分の光栄と威信さを心の底から嬉しく感じました。これこそ、若い紙本君のウイットに富み、頼もしい謙虚さが醸し出した、老いたる小生への心の花束でした。いつかは歩む冥途の旅路においても、その花束を大切に持参したく思っています。